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山本孝夫の初投稿です。 7月2日にチャレンジ・ジャパン・インベストメント株式会社の平嶋竜一さんに講演をしてもらいました。平嶋さんは、BE専攻のOBで、MOTコースを出てからBE専攻に進学されて社会人院生としてMBAと工学修士のダブルディグリーホルダーとなった第一期生です。ご出身は経済学部・経営学専攻でいわゆる文系から工学研究科に進学され、私の研究室で実際にナノ粒子工学の実験を含んだ研究をまとめて工学修士の学位を得ておられます。現在は、いわゆるベンチャーファンドでベンチャー企業への投資業務に携わっておられ、技術者とその技術が投資に価するか否かを評価・審査する立場におられます。まさに、工学とMBAのダブルディグリーが活きる仕事です。このように実業についておられるOBがBEの教育に協力してくださるようになり、BE専攻も「人材の再生産モード」に入りました。平嶋さん以外のOBの講師も何人か授業や演習にゲストスピーカーとしてこられるようになり、大変喜ばしいことです。 今回の講義は、私が加賀先生、松村先生と一緒に担当している「技術知マネジメント論」という授業の一環としてお願いしたもので、 「技術価値評価と投資の決断~ ベンチャーキャピタルについて ~」 というタイトルでした。工学と経済学の相違点と共通点、科学・工学と経済学の歴史、という分析があり大変興味深く聞きました。平嶋さんはMOTコースでも金融工学の課題を追求されておられ数値解析に造詣が深く、創薬を例として確率論的な技術価値評価の手法の紹介が今日はありました。さらに、大学発ベンチャーについてのお話もあり、私も関与して最近立ち上げた「アクト・ノンパレル」社にも少々話が及びました。BEの私の研究室で清野智史講師、中川貴准教授らとの研究をベースにして5月に立ち上がったばかりの企業ですが、立ち上げ準備の段階から平嶋さんにはアントレプレナー役として助言を頂いておりました。 平嶋さんには来週7月9日にも続きの話をお願いすることになっています。
by osakamit
| 2009-07-03 15:17
| 教育
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