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2学期に工学部3年生むけに総合科目Ⅳ(ビジネスエンジニアリング基礎)という講義をオムニバス形式で行っています。 大学院で受ける講義のエッセンスをBE専攻教員や外部の先生方をお招きして話しています。 10月19日は当専攻の招聘教授をお願いしている倉田薫先生に 「地方分権改革から地域主権改革へ-その経過と展望-」 というタイトルでお話しいただきました。 今、地域がおかれている現状とこれからの向かうべき道筋を理系の学生にもわかりやすく順をおって説明されました。 特に、上下関係ではない国とのパートナーシップ、住民との協働のまちづくりには、さまざまな苦労があり、それを地域にとってよい方向に変えていこうとするリーダーシップは力強さを感じました。 ケネディ大統領の就任演説のなかの "And so, my fellow Americans:/ ask not/ what your country can do for You/-Ask what you can do for your country." に強く心がひかれたそうです。 そこで「あなたは地域のために何ができますか」を掲げて当選した市長選。 感慨深いものがあったと思います。 聴講した学生からも積極的な質問が飛び交い、刺激を大いに受けたことと思います。 (松村) #
by osakamit
| 2011-10-28 10:38
| 教育
久々の更新です。 私の本棚、第9回目は小路幸也の「マイ・ブルー・ヘブン」です。 ベストセラーの東京バンドワゴンシリーズのスピンオフの話です。 東京バンドワゴンは、東京の下町で古本屋を営んでいる一家の現代にいきる人情の話を書き綴ったものです。 読後感がほっこりして、とてもいい気持ちになれます。 この「マイ・ブルー・ヘブン」は古本屋の主人の勘一の若かりし頃、戦後間もないころが舞台です。いろいろいい場面があるのですが、私がグッときたのは次のフレーズです。 ------------------------------- 「それをね。草平さんは今のようにねぇ、懇々と諭すわけですよ。何かを得た人間は、その得たものをどう使うかで値打ちが決まるとねぇ」 十郎さんは少し照れ臭そうに微笑み、またご飯をかき込みました。 ------------------------------------------------------ 英会話にしろ、資格にしろ、何かを身に付けよう、身に付けようとする風潮があふれています。確かにそれ自体は悪いことではないのですが、どう使うかが問題です。はたして、そこまで考えているでしょうか。また、身に付けたときに、どう使うかを考え、実践しているでしょうか。 身に付けた知識を自分のためだけにしか使えない人間は、そこまでの人間だということでしょう。 大学院でいろいろなことを身に付けていますが、それをどう使うかでその人の値打ちが決まってくることをハラに入れておく必要があると思います。 大学院生の頃、アフリカを旅行しているときに 「おまえは日本でうまれてラッキーだよな。いろんなところに行けて、いろんな勉強ができて」 といわれたことを思い出しました。果たして今の自分が得たもの以上のものを返しているか自問自答する日々です。 (松村) #
by osakamit
| 2011-10-18 20:09
| その他
阿南市のプロジェクトで今年から地域防災のプロジェクトが立ち上がりました。 東日本大震災の後、全国の自治体で地域防災計画の見直しが始まっています。 ハード対策はとても重要なのですが、それだけではなく防災をきっかけに地域の人々のつながりを深めともに地域を作っていくことも大切です。こうした取り組みがかみ合ってはじめて、強靱な地域づくりにつながります。 そこで、ビジネスエンジニアリング専攻と阿南高等専門学校の学生が協力して、集落単位で災害に関する記憶や経験、昔の暮らしの様子などをヒアリングで集めています。 阿南市福井町湊地区の方々に協力いただいて、この夏休みの間、42軒、58人の方々から興味深いお話しを伺うことができました。 この地区では、昭和南海、チリ地震、東日本大震災など何度も被害がでている地域です。ただこうした地域でも、なかなか知は伝承されていないようです。 住民の方々とのヒアリングの様子 プロジェクトとは直接関係ないのですが、2週間の共同生活で学生は、プロジェクトリーダーの石原君を中心に、一つのチームとして機能していて、とても頼もしく感じました。 自分たちの思いで企画して、行動することも重要ですが、それだけではなく地域社会の中で阿南市役所の方々や地域の方々に指導頂きながら、地域ととけあってともにすすんでいる様子は、大学の中では教えることが出来ない経験を積むことが出来たと感じました。 調査の最後には、ヒアリング調査結果をまとめて学生たちが報告会を開催させていただきました。 平日にもかかわらずたくさんの方々に来て頂いて、地域の方々の期待を感じたところです。 これからまとめの作業に入りますが、地域によりよい成果をフィードバックできるように取り組んでいきたいと思います。 (松村) お伺いしたお話しを旗にしてボードに差し込んでいきます 取り組みを取材頂いた徳島新聞の記事 #
by osakamit
| 2011-09-29 17:13
| 教育
私の本棚の第8回目は、このブログでもちょくちょく出てくる伊坂幸太郎の作品で「終末のフール」です。 寝る前に本を睡眠薬代わりに読むという習慣があります。 そのときに気持ちよく眠れる本や面白すぎてついつい寝るのが遅くなる本、たくさん読んでしまうのがもったいなくなる本・・いろいろです。 この「終末のフール」は、最後のもったいなくなる本でした。 8年後に小惑星が衝突し地球は滅亡する。そう予告されてから5年が過ぎた頃、絶望からパニックに陥った世界から平穏な小康状態に戻った、仙台の郊外を舞台にいろいろな人の生き方を描いています。 終末のフール、太陽のシール、籠城のビール、冬眠のガールなどハライチばりのネーミングの独立した章で構成されています。一つ一つはバラバラぽいのですが、ちょっとづつつながっていてこれが私の心をくすぐって。 このなかでも「鋼鉄のウール」のなかにでてくる、小惑星が衝突する前のキックボクサー苗場と俳優の対談のシーンはよく反芻します。 「苗場君ってさ、明日死ぬって言われたらどうする?」俳優は脈絡もなく、そんな質問をしていた。 「変わりませんよ」苗場さんの答えはそっけなかった。 「変わらないって、どうすんの?」 「ぼくにできるのは、ローキックと左フックしかないですから」 「それって、練習の話でしょ?というかさ、明日死ぬのに、そんなことするわけ」可笑しいなあ、と俳優は笑ったようだ。 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」文字だから想像するほかないけれど、苗場さんの口調は丁寧だったに違いない。「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 対談の最後、苗場さんが発言した、「できることをやるしかないですから」という言葉を反芻し、こくりとうなずいていた。 私はよくこの主人公にダブります。「しんどいな」「まあ、こんなんでいいか」ごまかすテクニック(?)を覚えてくるとついつい、へにょと折れてしまいます。 そんなとき、このシーンを思い出して、「できることをやろう!」とちょっと回復。 自分がしんどいときにちょっと支えてくれるのは、この「終末のフール」の苗場さんの言葉と渡部美里の「マイ・レボルーション」です。 皆さんにもこの夏休みにそんな出会いがあるといいなと思います。 (松村) #
by osakamit
| 2011-09-08 21:00
| その他
大学院入試も終わり、ツクツクボウシがなく季節になりました。 私の本棚の7回目はリップマンの「世論」です。 この本が書かれたのは第一次世界大戦後ですから古典の部類に入ります。 ここ最近、「次の首相は誰」というのでマスコミはしきりに「世論」「民意」という言葉を使っていたように思います。そのときにこの本を思い出しました。 リップマンの世論とは、あくまでも個人の脳裏にあるイメージを指しており、そのイメージは新聞などのマスコミによって抽出されると看破しました。それで、ジャーナリストとしてのリップマンは、大衆消費社会におけるマスコミは、積極的に公的な問題の真実を明らかにし真実に沿った世論を抽出していくことに期待をかけていました。 残念ながら、その後世界戦争に向かってマスコミはその機能を放棄してしまいます。 翻って現代、新聞のような一方向のコミュニケーションだけではなく、インターネットを使った様々な双方向コミュニケーションが生まれて、社会に影響を及ぼしています。しかし、より複雑な社会になったために、より一層単純なもの、分かりやすいものに唱道される傾向が強まったような気がします。前に紹介したハーバーマスがいったような、公的な問題にようなめんどくさいことを議論できる場、公共空間を作りだしていく必要性が個人的にはより一層高まっていると思います。 (松村) #
by osakamit
| 2011-08-30 18:34
| その他
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